インターネット利用が当たり前となった現在、ご自宅のルーターのセキュリティに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
知らないうちにルーターがウイルスに感染し、ハッキングされているか確認する方法がわからず、自宅ルーターが乗っ取られた時の症状が出てもどう対処すべきかわからないというケースも少なくありません。
このような状況を回避するためには、日頃から不正アクセスを調べる方法を知り、セキュリティ設定でやるべきことを把握しておくことが重要です。
この記事では、あなたのルーターが安全であるか安全性を調べる方法や、効果的なセキュリティ対策について詳しく解説します。
- ルーターがハッキングされた際の兆候を正確に把握できる。
- 専門的な知識がなくてもできる感染確認方法がわかる。
- ルーターの不正利用を防ぐための具体的な対策を習得できる。
- セキュリティリスクから自身と家族を守るための第一歩を踏み出せる。
ルーターの不審な兆候からウイルス感染を確認する方法

ルーターがハッキングされているか確認する方法

ルーターがハッキングされているかどうかを判断するためには、いくつかの兆候に注意を払うことが大切です。
まず、ルーターの管理画面にログインできるか確認してみましょう。通常通り正しいユーザー名とパスワードを入力しているにもかかわらずログインできない場合、サイバー犯罪者によってパスワードが変更された可能性があります。これはルーターハッキングを示す最も分かりやすいサインの一つです。
また、ウェブサイトを閲覧しているときに意図しないサイトに何度もリダイレクトされる場合も要注意です。これは攻撃者がルーターのDNS設定を書き換え、悪意のあるウェブサイトへ誘導している可能性が考えられます。
他にも、ISPから不審なアクティビティの通知を受け取ったり、普段よりもポップアップ広告の表示が増えたりすることも、ルーターがハッキングされている兆候かもしれません。
自宅ルーターが乗っ取られた時の症状

自宅のルーターが乗っ取られた場合、普段のインターネット利用に明らかな異変が生じることがあります。
まず、インターネット接続の速度が異常に遅くなることがあります。なぜならば、攻撃者がルーターを介して大量のデータを送受信したり、DDoS攻撃の踏み台に利用したりしている可能性があるからです。
次に、Wi-Fiルーターの管理画面を確認すると、見覚えのないデバイスがネットワークに接続されていることに気づくかもしれません。これはタダ乗りや不正アクセスの典型的な症状です。
さらに、知らないうちにデバイスにソフトウェアやアプリケーションがダウンロードされていたり、デバイスそのものが操作不能になったりする場合もあります。
これはセッションハイジャックと呼ばれる攻撃で、デバイスの制御権が奪われている状態です。
ルーターの不正アクセスを調べる

ルーターへの不正アクセスを調べるためには、ルーターのログを定期的に確認することが効果的です。多くのルーターは管理画面からセキュリティログやシステムログを閲覧できます。
ログイン試行に関する記録に、知らないIPアドレスからのアクセスや不審な時間帯のログイン試行がないか注意深く確認してください。不審なアクティビティが見つかった際は、すぐに対策を講じる必要があります。
また、ネットワークモニタリングツールを活用し、ネットワークトラフィックを監視する方法もあります。このツールを使えば、通常とは異なる不審なトラフィックや、未知のデバイスからの通信を検出することが可能です。
しかし、これらのツールは専門的な知識が必要な場合もあります。
不正アクセスは目に見えない形で進行することが多いので、まずは日頃からルーターのログや接続状況を意識して確認することが重要ですね。
ルーターの脆弱性チェック

ルーターのセキュリティを維持するには、脆弱性がないかを定期的にチェックすることが不可欠です。
ルーターの脆弱性は、古いファームウェアや弱い管理者パスワード、リモートアクセスの有効化などが原因で発生します。脆弱性診断サービスを利用すれば、手軽にルーターの安全性を確認できます。
横浜国立大学が運営する「am I infected?」は、メールアドレスと簡単なアンケートに答えるだけで、ルーターのマルウェア感染や脆弱性の有無をチェックしてくれます。専門的な知識がなくても利用できるため、気軽に試すことができます。
このサービスは、ルーターがマルウェアに感染していないか、既知の脆弱性がないかを短時間で診断し、結果をメールで通知してくれます。もし感染が確認された場合でも、ルーターの再起動やファームウェアの更新といった具体的な対処方法も提示してくれます。
ルーターのセキュリティ設定でやるべきこと

ルーターのセキュリティを確保するためには、初期設定から変更すべき重要な項目がいくつかあります。
一つ目は、ルーターの管理画面へのログインパスワードを強力なものに変更することです。工場出荷時のパスワードは単純なものが多く、サイバー犯罪者に簡単に推測されてしまいます。
パスワードは、少なくとも16文字以上で、大文字、小文字、数字、記号を組み合わせて作成しましょう。
二つ目は、ルーターのファームウェアを常に最新の状態に保つことです。ファームウェアの更新には、既知の脆弱性に対応するセキュリティパッチが含まれています。
古いファームウェアは攻撃の標的となりやすいので、自動更新機能を有効にするか、定期的に手動でアップデートを確認するようにしてください。
感染が疑われるルーターのセキュリティ対策

ルーターの安全性を調べる

ルーターの安全性を確認するためには、まず現状のセキュリティ設定を見直すことから始めます。
Wi-Fi接続のパスワード(暗号化キー)が初期設定のままでないか、SSID(ネットワーク名)がメーカー名や機種名で特定されやすい名前になっていないかを確認してください。これらが初期設定のままだと、攻撃者はあなたのルーターを簡単に特定し、総当たり攻撃などによって不正アクセスを試みる可能性があります。
SSIDに自分の名前や住所など個人を特定できる情報を含めると、攻撃者に狙われやすくなります。推測されにくいオリジナルの名前に変更しましょう。
加えて、暗号化方式も重要です。古い暗号化方式であるWEPは解読されやすいため、最低でもWPA2、可能であれば最新のWPA3に対応したルーターを使用するようにしてください。
ルーターの底面や取扱説明書に記載されている情報を確認するか、メーカーの公式サイトで製品情報を調べてみましょう。
ルーターのログから感染チェック

ルーターにウイルスが感染しているかを確認するには、ルーターの管理画面からログをチェックすることが最も確実な方法の一つです。ルーターのログには、通信の履歴やログイン試行の記録、システムエラーなどが詳細に記録されています。
- 知らないIPアドレスからのログイン試行履歴
- 通常とは異なる時間帯に行われた設定変更
- 頻繁に発生する不審なシステムエラー
- ルーターが外部と不審な通信を行っている履歴
これらのログを注意深く確認することで、ウイルス感染やハッキングの兆候をいち早く察知できる可能性があります。もし、見覚えのないアクティビティや不審なログを見つけた場合は、すぐに対策を講じるべきです。
診断サービスを利用した確認サイト

ルーターが感染しているかを確認するには、オンラインの診断サービスを利用することも有効です。いくつかのウェブサイトがルーターのセキュリティ状態を診断するツールを提供しています。
これらのサービスは、ルーターの設定をスキャンし、既知の脆弱性やマルウェアの有無をチェックしてくれます。
例えば、F-Secureルーターチェッカーは、ルーターの設定をスキャンしてハイジャックや侵害の可能性がないかを確認できるオンラインツールです。これらのサービスを利用することで、専門的な知識がない方でも簡単にルーターの安全性を診断できます。
診断サービスはあくまで簡易的なチェックです。
オンライン診断サービスは、ルーターの表層的な設定や既知の脆弱性をチェックするものです。ルーター内部に深く入り込んだマルウェアや、未知の攻撃には対応できない場合もあるため、過信はせず、あくまで一つの判断材料として利用してください。
ルーターのセキュリティ対策

ルーターがハッキングされたり、ウイルス感染の疑いがある場合は、迅速な対処が必要です。
まず、ルーターをインターネットから切断してください。イーサネットケーブルを抜くか、無線ルーターの電源を切ってインターネット接続を無効にすることで、進行中のサイバー攻撃を阻止できます。
次に、ルーターを工場出荷時の状態にリセットすることをお勧めします。これにより、攻撃者によってインストールされた悪意のあるプログラムや変更された設定が全てクリアされます。リセット後、すぐに強力でユニークな管理者パスワードに変更し、ファームウェアを最新の状態に更新してください。
他のオンラインアカウントのパスワードも変更
ルーターがハッキングされた場合、攻撃者はあなたの他のオンラインアカウントにも侵入を試みる可能性があります。念のため、使用している全てのオンラインアカウントのパスワードも変更しておくべきです。
ルーターがウイルス感染したか確認する方法と今後の対策

ルーターのウイルス感染は、私たちの生活の利便性を脅かす深刻な問題です。しかし、適切な知識と対策を講じることで、そのリスクを大幅に軽減できます。
- ルーターの不審な兆候を把握する。
- インターネット接続の速度低下や予期せぬリダイレクトに注意する。
- ルーターの管理画面にログインし、不審なデバイスや設定変更がないか確認する。
- ルーターのログを定期的にチェックし、不正アクセスがないか調べる。
- 「am I infected?」のような診断サービスを活用して感染をチェックする。
- 管理者パスワードを複雑でユニークなものに変更する。
- ルーターのファームウェアを常に最新の状態に保つ。
- SSIDを推測されにくい名前に変更する。
- WPA3など最新の暗号化方式を使用する。
- 不要なリモートアクセス機能は無効にする。
- ルーターが古い場合は買い替えを検討する。
- 感染が疑われる場合はルーターをインターネットから切断し、初期化する。
- 他のオンラインアカウントのパスワードも変更する。
- セキュリティ対策ソフトをデバイスにインストールする。
- 定期的にセキュリティ情報を確認し、常に最新の脅威を把握する。