「ルーター wan lan どっち」と検索しているあなたは、おそらくインターネット接続に関して疑問を抱えているのではないでしょうか。初めてルーターを触る方にとって、ケーブルの差し込み口や接続方法がわからず、不安に感じるかもしれません。
しかし、ご安心ください。ルーターには家庭内ネットワークと外部ネットワークをつなぐ重要な役割があり、そのipアドレスの使い分けをわかりやすく理解すれば、接続に迷うことはなくなります。
この記事では、LANポートとWANポートの違いや、それぞれの特長をふまえ、どっちがいいのかという悩みを解消し、正しい接続どっちにつなぐかを詳しく解説していきます。
- LANとWANそれぞれの役割
- ルーターの各ポートの機能と接続方法
- 物理的な接続の注意点
- トラブルシューティングの方法
ルーターのWANとLAN、結局どっちに接続すればいい?

LANとWANをわかりやすく解説

インターネットの接続には、LANとWANという二つのネットワークが深く関わっています。LANは「Local Area Network」の略で、家庭やオフィスのような限定された範囲で使われるネットワークです。
一方、WANは「Wide Area Network」の略で、都市や国、大陸を越えて離れた場所をつなぐ、広範囲のネットワークを指します。インターネットは、世界中のLANとWANをつないで構成されている大規模なネットワークの一種です。
このように、LANは狭く、WANは広い範囲のネットワークであると理解しておけば、それぞれの役割が明確になります。
ネットワークの範囲とそれぞれの特長

LANとWANは、ネットワークの範囲だけでなく、通信速度や管理方法にも大きな違いがあります。
項目 | LAN(ローカルエリアネットワーク) | WAN(ワイドエリアネットワーク) |
範囲 | 建物内、部屋内など限定的な範囲 | 都市間、国家間、大陸間など広範囲 |
所有者 | 個人や企業、組織が管理 | 通信事業者(ISP)が管理 |
通信速度 | 高速(100Mbps~10Gbps以上) | 回線によるが比較的低速な場合が多い |
セキュリティ | 管理者が直接制御可能 | 通信事業者が管理 |
LANは、限定された範囲内での高速かつ安定した通信が特長です。例えば、家庭内のパソコンとプリンターを接続する場合など、近くの機器同士でデータのやり取りをスムーズに行えます。
一方、WANは離れた場所同士の通信を可能にすることが特長です。携帯電話の通信や、本社と支社をネットワークでつなぐ企業WANなどが代表的な例として挙げられます。このように、それぞれの特長を理解することで、ネットワークの仕組みがより深く分かります。
IPアドレスの違いを理解する

ルーターは、WANとLANで異なる種類のIPアドレスを使い分けています。IPアドレスとは、ネットワーク上の機器を識別するための住所のようなものです。
WANでは、「グローバルIPアドレス」が使用されます。これは、インターネット上でただ一つしか存在しない固有のアドレスで、通信事業者がルーターに割り当てるものです。このグローバルIPアドレスがあるからこそ、あなたのルーターはインターネット上のサーバーと通信することができます。
一方で、LANでは「プライベートIPアドレス」が使われます。これは、家庭やオフィスなどの限られたネットワーク内で自由に設定できるアドレスで、外部には公開されません。例えば、多くの家庭用ルーターでは「192.168.x.x」のような形式のアドレスが使われます。プライベートIPアドレスは、ルーターのDHCP機能によって、接続されたパソコンやスマートフォンに自動的に割り振られることが一般的です。
グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを使い分けることで、IPアドレスの枯渇問題を回避しつつ、家庭内のネットワークを外部の脅威から守ることが可能になっています。
ルーターの差し込み口を確認する

ルーターの背面を見ると、複数のLANケーブルの差し込み口があります。これらの差し込み口は、色や表記で明確に区別されています。
通常、ルーターには「WAN」や「INTERNET」と書かれたポートが1つだけあり、このポートにインターネット回線からのケーブルを接続します。一方、「LAN」と書かれたポートは複数あり、パソコンやゲーム機、プリンターなどの家庭内の機器を接続するために使われます。
これらのポートは、同じ形をしているため間違えて挿してしまうことがあるかもしれません。しかし、WANポートにLANケーブルを差し込むとインターネットに接続できず、逆にLANポートに回線終端装置からのケーブルを差し込んでも同様に接続できません。そのため、ケーブルを挿す前には必ず、ポートの名称や色を確認するようにしましょう。
機器ごとの使い分けを把握する

ルーターは、インターネットに接続するためのWANポートと、家庭内の機器を接続するためのLANポートを使い分けます。
機器 | 接続先 | 備考 |
光回線終端装置(ONU)/モデム | ルーターのWANポート | インターネット回線との接続 |
パソコン、ゲーム機、プリンター | ルーターのLANポート | 家庭内ネットワークとの接続 |
無線LANルーター(2台目) | ルーターのLANポート | 中継器として利用する場合 |
WANポートは、あくまでインターネットに接続するための出入り口です。一方、LANポートは、家庭内のローカルネットワークを構築するために使われます。
パソコンやプリンターなどのデバイスは、ルーターのLANポートに接続することで、インターネットにアクセスできるだけでなく、相互に通信することも可能になります。この役割の使い分けが、快適なネットワーク環境の構築には欠かせません。
ルーターのWANとLAN、正しい接続方法を解説

- 物理的な接続は接続どっちにつなぐ?
- LANポートを増設したい時の考え方
- 接続がうまくいかない時のリセット方法
- ネットワーク診断ツールでトラブルシューティング
- ルーター wan lan どっちにつなぐか迷った時のまとめ
物理的な接続は接続どっちにつなぐ?

物理的な接続は、WANポートとLANポートの役割を理解していれば簡単です。回線終端装置(ONUやモデム)から出ているケーブルを、ルーターのWANポートに差し込みます。
次に、パソコンやゲーム機などの機器を、ルーターのLANポートに差し込みます。これにより、家庭内のネットワークとインターネットが正しくつながり、通信ができるようになります。
ルーターのWANポートは、通常は1つだけ存在します。一方、LANポートは複数あり、複数の機器を同時に有線接続できます。もし、回線終端装置とルーターが一体型の場合は、直接パソコンをLANポートに接続するだけで、インターネットに接続が可能です。
LANポートを増設したい時の考え方

ルーターのLANポートが足りなくなった場合、スイッチングハブという機器を使用することで、ポートを増やすことができます。スイッチングハブは、LANポートの接続口を増やすための機器です。
具体的には、ルーターのLANポートの一つとスイッチングハブをLANケーブルで接続し、スイッチングハブの空いているポートにパソコンなどの機器を接続します。
こうすることで、より多くの有線機器をネットワークに接続することが可能になります。ただし、スイッチングハブは単にポートを増やす機能しか持たず、ルーターのようなルーティング機能やセキュリティ機能はありません。
接続がうまくいかない時のリセット方法

正しい手順で接続したにもかかわらず、インターネットに繋がらない場合、いくつかの原因が考えられます。多くの場合、ケーブルの差し込み間違いや、機器の通信状態が不安定になっていることが挙げられます。
まずは、ケーブルが各ポートにしっかりと差し込まれているかを確認しましょう。次に、ルーターのLEDランプの状態を確認します。WANやINTERNETと書かれたランプが点灯または点滅していれば、正常にインターネット回線と接続できている可能性が高いです。
もしそれでも解決しない場合は、ルーターや回線終端装置の電源を一度切って、数分待ってから再度電源を入れ直してみることをお勧めします。これを「再起動」と呼び、一時的な不具合を解消するのに役立ちます。また、長期間ルーターを使用している場合、ファームウェアの更新が必要な場合もあります。最新のファームウェアにアップデートすることで、不具合が解消されることも少なくありません。
ネットワーク診断ツールでトラブルシューティング

インターネットに接続できない、または通信速度が遅いといった問題が発生した場合、原因を特定するためにネットワーク診断ツールを活用することができます。
WindowsやMacなどのパソコンには、標準でいくつかのコマンドラインツールが備わっています。「ping」コマンドを使えば、特定のIPアドレスやサーバーとの疎通を確認できます。「traceroute」は、データがどのような経路で目的のサーバーに到達するかを調べることが可能です。これらのツールを使うことで、問題がルーターの内部にあるのか、それとも外部のネットワークにあるのかを切り分けることができます。
また、Web上にはSpeedtest.netのような速度測定ツールが多数存在し、通信速度が契約通りに出ているかを確認できます。もし速度が著しく遅い場合は、回線自体の問題やプロバイダーの混雑状況が原因である可能性も考えられます。
ルーターはwanとlanのどっちにつなぐか迷った時のまとめ
この記事では、ルーターのLANとWANの違い、そして正しい接続方法について解説しました。ここでは、その主要なポイントを箇条書きで簡潔にまとめます。
- WANポートはインターネット回線に接続するポート
- LANポートは家庭内の機器に接続するポート
- WANは広範囲のネットワーク、LANは限定された範囲のネットワーク
- WAN側ではグローバルIPアドレス、LAN側ではプライベートIPアドレスが使われる
- 接続時にはポートの名称や色を必ず確認する
- 間違ったポートに接続するとインターネットに繋がらない
- ルーターがONUやモデムとインターネットの橋渡しをする
- LANポートが足りない場合はスイッチングハブで増設可能
- 接続に問題がある場合はケーブルやランプの状態を確認する
- 機器の再起動で一時的な不具合が解消されることがある
- ファームウェアを最新に保つことが安定した通信に繋がる
- 速度が遅い場合は速度測定ツールを活用する
- 専門的な知識がなくてもこの記事を読めば正しく接続できる
- 家庭内ネットワークの構築にはルーターが必須である